漢方薬②

前回に引き続き漢方薬のお話です。

漢方薬は五臓六腑の崩れたバランスを整えることが目的ということは前回お話しました。

一つ例を挙げてみます。

にきびで悩んでいる人が、ある漢方薬によって症状が治まったとします。それを聞いた人が、自分も同じように飲んでみたけど、いい結果はでなかった。なぜ同じ症状や病名がついているのに、同じ漢方処方が効かないのか。

それは、にきびのできる原因が人それぞれ違うからです。五臓六腑のどこのバランスが崩れているのかを考えて、薬を選ぶ必要があります。ですので、市販の漢方薬を安易に購入することはおすすめできません。知識のある方に相談してください。

五臓六腑はお互いが支えあったり、力を抑制しあったりして、常にバランスをとっています。ですが、何かの弾みで、一つの臓腑が弱るとバランスが崩れてしまいます。そうすると、思わぬ症状が出たりします。漢方薬は本来そうした思わぬ症状に対して処方すべきものではありません。あくまでその背景であるバランスの乱れを整えるものなのです。

また漢方薬もいろんな生薬を組み合わせて作られています。生薬同士が相互扶助しあって、お互い取り込んだり、取り込まれたりして、協調して一つの漢方製剤となるのです。この特徴からも、バランスを整えるという漢方薬の目的が見えてきますね。

今回はこの辺で、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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漢方薬①

処方してもらった漢方薬について、この漢方薬は自分に合っているのか?という質問を受けることがよくあります。

漢方薬も医師から処方されたものは保険がきくので、西洋薬とともに処方される機会が増えてきたこともあると思います。

漢方薬は効き目が緩やかだから副作用が出にくいとか、長期に渡って服用する必要があるとか、そういった認識をされている人が多いかと思います。

これについて、鍼灸師でもあり薬種という薬を販売できる免許をもった池田政一先生によれば、自分に合っている処方であれば、一週間も飲めば効果が現れると言っています。

漢方薬は本来、証に基づいて処方されます。証というのは東洋医学的な診断のことです。抱えている症状から総合的に考えて、証を決めます。

例えば、食欲不振、水様便、体が重だるい、お腹が冷えて痛むなどの症状がある時は、脾陽虚証という証が当てはまるのですが、この証に基づいて漢方薬を決めます。同じようにお腹の調子を崩していても、冷えて痛むのか熱をもっていて痛むのかで、すでに証は違ってくるのです。

漢方薬は、五臓六腑の崩れたバランスを整えることが本来の目的ですので、合ってない薬を飲み続ければバランスを乱すこととなり、もちろん調子を崩すこともあります。ですから症状だけをみて漢方薬を選ぶのは避けたほうがいいです。漢方薬は東洋医学の薬なので、東洋医学をよく勉強しているお医者さんか、薬剤師の方に相談するとよいと思います。

自分で手っ取り早く合っているかを調べる方法としては、それがおいしく感じられるかということでわかります。漢方薬はとても苦いものがあったり、味も独特ですが、体が必要としている場合は、不思議と不味く感じないのです。

次回も漢方薬について話したいと思います。

今日もありがとうございました。

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